小川　整体院 | 日記 | 腰痛治療で有名な大先生？！

ウチに通って下さっている臨床検査技師の方は、病院に勤めているというだけで、知人からよく医療の相談を受けるらしく、先日その内容について技師の方から質問を受けました。

ご友人の方が腰痛治療で有名なところへ行ってから、太ももの裏が張るようになったというのです。その治療院の大先生というのは、腰痛の原因というのはすべて腰の下の方のずれから来ているという考えらしく、治療はたいてい大先生ではなく弟子がしているそうです。

もう全くばかげた話です。

腰痛と言っても筋膜性腰痛から軟骨が飛び出すヘルニア、骨にひびがはいってずれる分離症、すべり症、脊柱管が細くなる狭窄症などなど色々あります。
原因を確認することなく短絡的にずれと決めつけいきなり骨にアプローチしてしまうとどうなるか・・・

そのご友人は７０代だそうです。その年齢からいうと骨は変形しているし、椎間板も薄くなっているだろうし、狭窄症もあるかもしれない。
そういった年齢の人に骨にアプローチするとどうなることか

結局太ももの後ろが張るというのは座骨神経に問題がが出てしまった証拠です。
座骨神経というのはまさに腰の骨の下の方から出る神経です。

うまく大先生という偶像を作りあげ、さも特殊なやり方で腰痛を治しているかのような表現ですが、専門の立場から言えば、整形外科的な知識が全くない証拠であり、恐ろしい限りです。

正直神経症状まで出てしまうと治すには時間がかかります。
お大事にしか言葉がでません。