小川 整体院 の日記
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女性のツボ(三陰交)そして冷え
2017.08.10
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今日は国際中医師としての観点からのコメントです。
私のところに通って下さる方の中に、大変からだの冷えている方が二人いらっしゃいます。
お二人に共通することは、この暑い季節にもかかわらず足首を温めていることです。
レッグウォーマーを足首までずらしてはいていたり、靴下の足先を切って足首だけを残されていたりお二人とも工夫をされています。
足首には三陰交というツボがあります。そこが弱っていると冷えを強く感じてきます。彼女たちが温めているのも無意識にそのツボ防衛しているのでしょう。
三陰交というツボは足の内くるぶしの一番高いところから指3本上の骨の際にあります。
名前の由来は消化器に関わる太陰脾経、生命力や生殖に関する少陰腎経、自律神経に関する厥陰肝経という3つの陰の経絡の交差点でもあるからです。
つまり食べたものをエネルギーに作り出す力、生命力、血流に影響する自律神経などに関する重要なツボなのです。婦人科系のツボとして不妊治療にも使われるツボです。
ただし雑誌やネットに載っているようにここを押して効果があるかどうかに関しては、私の持論としてはお勧めしていません。
解剖学的に骨の際にあるツボですし、ここはからだの状況を判断するポイントとして捉えればいいと思います。
つまりここが冷えていれば上記に上げた3つの力が落ちているのだなぁと理解すると同時に生活習慣の改善を意識して頂きたいです。
食物にはそれぞれに性質があって冷やす性質、温める性質、その中間といった大まかに3つの性質があります。
今の季節においしいスイカ、キュウリ、とまと、茄子は体を冷やします。
さっぱりおいしい大根おろしの大根もからだを冷やします。
年中食べているジャガ芋、サツマイモ、人参、かぼちゃそしてお肉や魚などは温めてくれるので心配はありません。
ただし冷やす性質の野菜でも加熱して調理をすると性質は変わるので調理して召し上がるといいでしょう。
果物に関しては桃は温めてくれるので冷え性の方にはお勧めです。
最後にウィンナーやハムといった化学調味料の一杯はいった食品もからだを冷やしてしまうので気をつけましょうね。
