小川 整体院 の日記
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スベリヒユ
2017.03.01
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先日潰瘍性大腸炎の方がいらっしゃいました。ふと中薬学で学んだ馬歯見(ばしけん)を思い出しました。馬歯見とは清熱薬に分類される生薬で、潰瘍性大腸炎のような熱毒による出血性下痢に使います。一般には下痢や腹痛といった症状の薬の中に入っています。
写真を見て気づかれた方もいらっしゃると思いますが、馬歯見とは、そこらに生えている雑草のスベリヒユのことで、食べることができます。抗菌、解毒作用があるので、夏の薬膳にはいいでしょう。なんと「スベリヒユ 料理」で検索すると、クックパットにも調理法が載っていました。手軽におひたしで食べられるようです。粘りがあるので湯がいて刻んで納豆に混ぜてもいいようです。
抗菌解毒ということから山で蛇に噛まれたり虫にさされた時、応急につぶしてねばねばの汁を患部につけておくといいようです。
とかくそこらに生えている雑草や街路樹というのは、生薬であることが多いです。漢方を学んでいたとき、「これも薬だったんだ」と驚いたことが何度かありました。排気ガスなど過酷な環境にも耐えうる植物というのは、それだけ生命力が強い証拠なのでしょう。
