小川 整体院 の日記
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正しい理解、正しいメンテナンス
2016.07.10
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先日膝関節が痛いという60代くらいの女性とお話をしました。
触診するとかなり膝の骨が変形してO脚になっていました。にもかかわらず足に筋力を付けるため、段差で足を踏み込んでは運動をしているとおっしゃるのです。
そもそも中高年から膝が痛くなるというのは、たいていは骨の変形によるものです。
加齢により軟骨というクッションがすり減って骨がぶつかって変形し、神経に触れて痛みが出てくるのです。病院でも説明を受けているとは思うのですが、「加齢」と言われるとまじめな方ほど、もっと歩かなきゃと間違った方向に走ってしまいます。
まず変形したものは治りません。それ以上悪くさせないということを目標にしてください。維持させることこそ難しいことはありません。基本は膝に負担をかけないことです。椅子に座って足を上げる運動や水中ウォーキングなどはいいです。自転車というのもジムで使う分にはいいのですが、そもそも膝の悪い人が筋力をつける目的で、街を自転車にのるというのは危険です。その他サポーターのこと、サプリメントのことなどいろいろお話することはありますが、ここでは長くなるため割愛させていただきます。
何か問題が起きたとき、どうしてそのような症状が出ているのか、何か指導を受けたとき、なぜこうしなければいけないのか、正しく理解をして行動してください。
からだは消耗品です。メンテナンス次第で日々のQOL(生活の質)は高まることもあれば、悪化してしまうこともあります。