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小川 整体院 の日記

病は気から

2017.05.30

東洋医学では病の原因を外因、内因、それ以外の不内外因と大きく3つに分けます。

異常な暑さ、寒さといった過剰な環境の変化が人体へ影響を及ぼすとき、抵抗力が落ちて季節の変化に対応できない時、人は体調を崩します。これを外的要因といいます。

過度な喜怒哀楽の感情をもったことにより体調を崩すことを内的要因といいます。

それ以外の食べ過ぎ飲み過ぎ、疲労、けが、遺伝によるものなどは不内外因と分類します。

一番軽視されやすく、かつ根の深いものが内的要因によるものです。
なにせ客観的に数値で表現できないのですから。

東洋医学では人間の感情七情が過剰になった状態を次のように説明しています。
怒り過ぎ → 気が上昇する。 例:頭に血が上る
恐れ   → 気が下降する。 例:腰が抜ける
喜ぶ   → 気が緩む。   例:頬がほころぶ、目尻が下がる
驚く   → 気が乱れる。  例:気が動転する
悲しむ  → 気が消える   例:消え入りそうな声
思い   → 気はかたまる  例:気がふさぐ
憂う   → 気が縮む    例:気をもむ

本題に入る前にもうひとつ説明をしておきます。

東洋医学ではその人の「気・血・水」の状態を調べて漢方薬なりの治療をしていきます。
血と、血以外のからだの水分というのは単なる物質にすぎません。
それを気というエネルギーが全身に巡らせてこそからだに栄養されて機能するわけです。

先日ある方に質問をされました。
2週間ほど前から急に咳が出ます。夜も咳で目が覚めるときもあります。生活の中で何を注意したらいいですかといわれました。

彼女は喘息でも風邪でもありません。風邪ではないので痰もありません。
なので普通に病院に行っても処方される薬はないでしょう。

そうこう会話をしている内に、2週間前にとてもショッキングなことがあったという話が出てきました。そして言葉に出したということは気にしていないようでやはり気にしていたのかなぁといわれました。

彼女の場合考えすぎにより気が固まり、萎縮してしまっていたようです。
つまり水の流れが滞り、のどが乾燥して咳となったのではと東洋医学では考えます。
わかりやすく言い換えると緊張してのどが渇くのと似たようなことです。

漢方薬には停滞しているものを動かしてくれる行気薬というものがあります。
しかし内的要因、こころの問題からくる症状に関してはその効果は薄いものです。

世の中にはどうにもならない事があります。そういったことの方が多いかもしれません。そんな時、たいていは気にしないようにしようと自分に言い聞かせるかもしれません。
でもからだって正直なんですよね。言いきかせたって本心は納得していないのですから。繊細な人こそからだにじんましんがでたり、咳がでたりしてからだに反応がでます。

色んな方と出会って思うこと、それはそれぞれのこだわりを捨てて発想の転換をすること。客観的に自己分析をして論理的に気持ちの整理をすること。その手段として是非紙に書いてその作業をして頂くというのがお勧めです。

がんばれ**さん!

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